Vol.10 members only

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去年は東京で、第1回目を開催しました。
その際は、売上の使い道を2パターン用意し、お客様に選んでいただく形を取りました。
ひとつは植樹活動(温暖化などで危機にさらされたコーヒー農園を持続可能にするため、木を植える活動)費として使うプランで、もうひとつが、子どもたちにクリスマスプレゼントを贈るプランでした。

その結果、植樹活動の他、2人の子供にプレゼントを渡すことができました。
プレゼントを渡した時、彼らは喜びのあまりその場からいなくなってしまいました。
誰にも見られないように、隠れてプレゼントを開けていたのです。
彼らは想像以上に喜んでくれました。

その経験から、2回目となる今回のプロジェクトでは、子どもたちにクリスマスプレゼントを贈ることに集中してみることにしました。

Q. なぜ、アートの販売なのですか?

アートには様々な要素がありますが、その中でも重要なひとつとして、その国の文化や政治的な出来事をコンセプトにした作品が多い、ということがあります。

来場してくださった皆さまに、南米を少しでも近くに感じてほしく、提案しました。

Q. 今後、Da Vida Project でやりたいことは何ですか?

赤道が通っている国ではコーヒーの生産が行われていますが、そうした国の人々は支援を求めている場合が多いです。

コーヒーを扱う私たちとしては、コロンビアを中心に、コーヒーを生産する国々において様々な形で支援活動を行っていきたいと考えています。

Q. 今計画していることがあったら教えてください

近い将来、コロンビアの農園に「子供も大人も学べる学童のような場所」を設ける予定です。
子供たちや、ベネズエラからの難民(コロンビアにはベネズエラからの難民が多く暮らしています)が入れる施設にし、インターナショナルな勉強が出来る場にしたいと思っています。

彼らに環境問題や社会問題をはじめとした世の中の現状を知ってもらい、その上で「夢」を持ってほしいと強く思います。
置かれた状況の中で自分に何が出来るか、考えてみてほしいです。

一方、日本人も現地に行き、何らかのスキルを現地の人に提供してもらいたいと思っています。その代わりに現地の状況を知り、学び、考えてほしいです。

コロンビアには「intercambio」(インテルカンビオ)という言葉があります。
スペイン語で、自分が持っているもの(文化、教養、知識、モノなど)と、相手が持っているものを交換する、という意味です。
その言葉が示すように、“与え合い、学び合う” ことができる場作りを目指しています。

Q. 最後に、今回の展示で一番おすすめの作品について教えてください

カルロス・ハカナミホイ氏の「Chilakuan」というブロンズ彫刻です。

「Chilakuan」Carlos Jacanamijoy 2013 

ハカナミホイ氏はコロンビアの原住民の地を引くアーティストで、絵画作品が多いのですが、数年前から彫刻作品の制作も始めました。

この作品は、南米でかつて医療にも使われていたChilakuan(チラクアン)という果物をモチーフに作られています。
チラクアンは彼の絵画作品にもよく登場しますが、この彫刻の中には本物のチラクアンの種が入っていて、振ってみるとカランカランと綺麗な音がします。

アーティストとしてこれから注目されると思いますし、存在感があり、どこに置いても目を引く、とても好きな作品です。

Q. 読者の皆さまへのメッセージ

みんなでコロンビアに行きましょーう!!^^


酒井さんのお話、いかがでしたでしょうか。

「自ら動く」ことをモットーにし、世界を舞台に活動する彼女の言葉には、とても説得力がありました。
また、楽しみながら活動されていることが伝わってきました。

今後の計画で触れていた “与え合い、学び合う” という考え方は、屋号である「Da Vida」= Give Life = 人生や命を与える、という意味とも通じています。
コーヒーやチャリティーを通して、一貫したコンセプトのもと活動されている事が分かりました。

Da Vidaのお二人の活動は、私たちBeeslowに刺激とインスピレーションを与えてくれます。

今後何らかの形でコラボレーションしていきたいと考えていますので、どうぞご期待ください。

Da Vida Projectでは、コーヒー豆やアートの購入、お金の寄付以外に、未使用のステーショナリーなどといった子ども達への贈り物も募集しています。
(※不良品や使いかけのものはご遠慮ください)


何かご協力いただける場合は、下記までお問い合わせください。
Da Vidaへの問い合わせ
Instagram


東京ではここ数日、とても寒い日が続いています。
ミツバチの活動も減ってきました。

冬に向け、皆さまくれぐれもご自愛ください。

それでは良い週末を!